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うつが回復するまでの期間ってどれくらい?

うつの経過のアイキャッチ画像

こんにちは!元うつでHSP(HSS型HSE)の心理カウンセラーちえです。

今回のテーマは「うつ発症から回復までの経過」です。

うつと診断を受けたけど認めたくなかったり、うつ症状があることを薄々感じているけれど病院に行く気になれなかったり…うつ病という病気が身近にあって誰にでも起こりえることは頭ではわかっていてもいざ自分がそうなると受け入れるまでに時間がかかる。

こんな方も多いのではないでしょうか。私もそんな時期がありました。

ですので、今回はうつの病気が発症から回復までどれくらいの期間でどんな感じで経過していったのかを私の時の例をあげてお話したいと思います。

見通しの立たない今に悩んでいる方にとって「こういう経過でうつが回復した人もいるんだ」と少しでも未来を明るく捉えることに繋がれば嬉しいです。

こんな悩みを持つあなたに読んで欲しい

ちえ

こんな悩みはありませんか?

ちえ

うつ病って診断されたけど先のことを考えると不安しかない

うつで休職中に毎日ぐうたら過ごしていてこれでいいのか?と思ってしまう

うつが回復した後の自分の想像がつかない

悩ミ

私の兄もうつで家にずっといた時期がありました。その時は未来が見えないことにすごく不安だったみたいです。

他のうつ経験者がどんな経過で回復にいたったのか。

私がうつ闘病していた頃にはそんな情報に触れる機会がなかなかありませんでした。

うつは病気で適切に治療すれば回復させることができますが、実際にうつと向き合い治療されている方やその周囲の方の中には本当にこれでいいんだろうかと先の見えない不安に悩んでいる方が多いのも確かです。

うつ病の症状の出方や症状の強さには個人差が大きく回復までのスピードや期間、経過にも個人差が大きいのですべて同じように経過するといった断定はできません。

ですが、うつで悩みに中にいる方や先が見えない状況にある方、うつ症状に自覚しているけれど病院に行く気にならない方、またその周囲におられる方の少しでも参考になればと思い今回の記事を書いています。

うつの経過

私がうつ闘病した期間は約6ヶ月でした。これは体調不良を感じてから、通院と投薬が終了するまでの期間です。

そして、通院や投薬が終了してからは一度も再発していません。

この6か月間を以下の4つの時期に分けて細かくお話していきます。それぞれの時期の名前は実体験を通じてわかりやすく判別するために私がつけた名前なので一般的名称ではありません。

  • 自覚期:うつと自覚、診断されるまで
  • 導入期:治療方針、治療方法が決まるまで
  • 治療期:実際に治療する期間
  • 調整期:発症前の生活に戻していく期間
うつの経過の画像
私のうつの経過グラフ

自覚期(2週間程度)

自覚期は自分の体調不良を感じてからうつと診断を受けるまでの期間です。私の場合は2週間程度でした。

当時の状況を詳しく話すと、教員1年目で学級担任をしていました。全くの未経験のため仕事は全て初めての経験でした。にもかかわらず周囲にうまく頼ることができず、全て自分でしないといけないと思っていました。(今から考えるとガチガチな完璧主義的な思考だったと思います。)

また休日は持ち帰った仕事と翌週や直近の行事の準備で休養もとらず、脳内は休みの日でもずっと仕事モードでオフにする時間はありませんでした。

そんな慌ただしい日々の中で、最初に発現したのは微熱と下痢といった身体症状でした。精神的には全く無自覚だったので「なんかおかしいな?」「ただの体調不良かな?」といったくらいでそこまで重く捉えていませんでした。

最初は総合内科に受診し、その時の診断は軽い風邪。風邪薬を処方されましたが飲んでも全く効かないし、むしろその日から起床時の頭痛と倦怠感がひどく学校に行けなくなってしまいました。その状況を見て上司から「精神的なものからくる症状かもしれないから一度クリニックに受診してみたら?」と言われてクリニックに行ったのが最初でした。

上のグラフでこの時期に下降しているのは原因の分からない体調不良に不安感があったからです。仕事は休めないけれど体はしんどい。笑顔は見せているけれど内心は余裕のない状態でした。

うつの初期症状やこの時のさらに詳しい状況についてはこちらの記事で紹介しているので良ければこちらもご覧ください。

うつ解消のアイコン画像

導入期(1日~数日)

導入期はうつと診断を受けてから治療方針や治療方法が決まり治療環境が確立するまでです。

早い方であれば初診で決まる場合もあります。私の場合は、初診の際に治療に専念するという治療方針が決まり、「3ヶ月休職」「薬物治療と通院治療の並行」という治療方法2つが決まりました。

当時は母と一緒に受診したので母も状況がすぐにわかり家事はお願いして私は治療に専念するという環境での生活がこの日から始まりました。

グラフが微増しているのは体調不良の原因が分かった安心感とこれからどうなるんだろう?という不安感が入り混じっているのが原因です。

この時期は負担になっているかもしれないことを取り除いて治療環境を整備する時期ですので、一人で受診され診断を受けたけれど家族になかなか言い出せない場合や病院に行かずにインターネットからの情報だけで自己判断する場合などは期間が延びてしまう可能性が高いです。

治療期(4~5ヶ月間)

治療期は実際にうつ治療をしていく時期です。私は4~5ヶ月でした。

当初の休職期間は3ヶ月だったため、治療に専念するために休職を延長しました。

通院

週1の通院では30分から1時間程度のうつの原因を自分で見つけることを目的としたカウンセリングをうけました。話すのは直接的にうつの原因についてというよりは、今不安に思っていることやプライベートなこと、今の生活のことや体調、仕事についてや気持ちの変化についてなど自己洞察するような内容が多かったです。

抗不安薬と抗うつ薬が私の場合は多かったです。薬には合う合わないの個人差が大きく副作用がきつく出ることがあります。私も例にもれず最初のもらった薬の副作用で立ち眩みや貧血がひどくてトイレに行くのも一苦労の時期がありました。

薬のとの相性で治療期間の長さは変わると思いますので副作用でつらさを感じたらすぐ先生に相談されるのがおすすめです。

症状の変化

治療開始当初は気分の波がすごく激しかったです。

ネガティブな時はこんなにぐうたらしていていいんだろうかと自分の生活に対して否定的になったり、休みをもらって職場に迷惑をかけていると自己嫌悪になったり。逆にポジティブな時は今は神様がくれた休暇だと今の状況を肯定的に捉えたり今日はいい気分だから外出してみようと気持ちが外に向いたり。

ですがクリニックの先生曰くポジティブであっても大きく傾いてしまうとその反動でその後に大きくネガティブになってしまうことが多いから、できるだけ波がない状態、凪の状態を目指した方が良いらしいんですね。

なのでそうアドバイスをもらってからはよりフラットにいることを心がけて心が動くような活動を極力取らないようにしました。職場からの連絡を出来るだけ控えたり、日中活動しすぎないようにしたり。

凪の状態=無だったので、ただただ時間だけが過ぎるのを待つといった生活でした。

こんな生活をしていて自分には存在価値があるのだろうか…と考える日々で、この時期は本当につらかったです。

この治療時期の初期のいちにちのスケジュールや過ごし方についてはこちらの記事でもまとめておりますので良ければこちらもご覧ください。

うつスケジュールのアイキャッチ画像

薬を2度ほど変えてもらったり、セカンドオピニオンで違う病院に行ってみたり、でも合わなくて元の病院に戻して見たり、試行錯誤もありましたが、日を追うごとに気持ちの波は穏やかになり、浮き沈みはあるものの少しずつ意欲や通常モードの状態が上がってくるようになりました。

その頃新しい家族を我が家に迎えることになりました。これも私の生活に潤いと活力を与えてくれました。ゆったり過ごすといっても生活にリズムを付けることは重要なんですよね。

その頃の生活やうつの回復につながった対策についてはこちらの記事で紹介しておりますので良ければご覧ください。

うつ解消のアイコン画像

調整期(約1ヶ月~2ヶ月)

最後に調整期です。この時期はうつ発症前に生活に戻していく時期です。具体的には通院の頻度を減らしたり、薬を減らしたり、人によっては職場復帰したり徐々に家事や仕事を生活に組み込んでいきます。

私の場合は本格的な治療が終了した後1~2ヶ月でした。

この時期のカウンセリングは治療期で明確になったうつの原因(仕事)に対してどう行動していくのか。これから先のことに対しての内容が多かったです。

カウンセリングの中で自分の気持ちが明確になり、私は仕事を辞める決断をしました。

この決断がきっかけとなり胸につかえていたものが取れすっきりした気持ちで前向きに未来を考えることができるようになりました。

ちえ

そんなに負担かかってたんだ…ってこの時やっと気づくことができました。

先生や親から言われたわけではなくて自分で決めたということも回復を後押しした要因の一つだと感じています。

その後は、仕事と当時の人間関係をリセットしてリスタートの準備を始めました。吹っ切れたように前向きで活動的になりました。社会復帰は教育分野とは全く違った分野の仕事をパートタイムから始めました。働くことと人間関係のリハビリですね。良い仕事と良い人間関係に恵まれたことも再発を防ぐ大きな要因だったと感じています。

うつは再発しやすい病気

うつは再発しやすい病気だと言われています。

症状が消失することを寛解といい、寛解が2ヶ月以上継続して初めて回復と表現します。これは寛解状態からうつ状態への再発が多いことを表しています。

症状が好転したり消失したとしても一時的な可能性があるので、処方された薬を自分の判断で飲むのを止めたり、通院を自分の判断で中断しない方が良いです。一時的な好転状態で治療を止めてしまうとうつ状態に入ってしまった時に自分では対処できないほど強く落ち込んでしまう可能性があります。

またうつの再発を防ぐ方法としては自分がどんな時に調子が悪くなるのか、気分の落ち込むポイントを把握しておくことも重要です。それを家族や友人などの話しておくと、再発を未然に防ぐことに繋がります。

うつの再発を不安視しすぎる必要はありませんが、再発予防を意識しておくにこしたことはないですよね。

Youtubeでもお話しています

今回の内容をYoutubeでもお話しています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

うつから回復した人の記事や動画を見ても自分とは違うと感じてしまう方もおられるかもしれません。背景が違ったり現状が違うからそう感じてしまうんですよね。

重複しますが、うつは適切な治療を受ければ回復する病気です。だから、もし治療に行き詰まりを感じたり、うつを認めたくなくて病院への足が遠のいている方がおられるとしたら、回復することをぜひ諦めないで下さい。

私はうつから回復した方を何人も見てきました。それぞれ原因や経過、期間は違えど自分で自分の人生と向き合っておられました。その方々からもヒアリングした内容を含めて今回話しきれなかったうつの回復を早めるポイントについて改めてまとめてアップ予定です。

少しでもあなたの苦しさや辛さを軽くするお手伝いができれば嬉しいです。

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