こんにちは!元うつでHSP(HSS型HSE)の心理カウンセラーちえです。
今回のテーマは「うつの人に対するNGな声かけ8選」です。
普段はうつ症状がある方やHSP、心の疲れた方に対して自分で解決できる力をつけるため、自分への好意を増やすために発信をしている当サイトですが、今回はうつ症状がある方の周囲の方向けの内容です。
こんな悩みを持つあなたに読んで欲しい

家族にうつがいてどう関わればいいのか分からない
部下にうつで通院している人がいて指導方法が分からない
友人がうつで悩んでいるけど怠けているように感じてしまう

近くにうつの人がいても、自分はなったことがないからどんな声掛けがいいのか分からないことがあります。
うつに限らず、心が疲れているときや気持ちが落ち込んでいるときの周囲の関わりで救われることって多いですよね。励ましたり、理解してくれたり、味方になってくれたり、周囲からの温かい一言で気持ちが救われた経験がある方も多いんじゃないでしょうか。
ですが、逆も然り。周囲の関わりで症状が悪化してしまうこともあります。理解してくれなかったり、頭ごなしに否定されたり、周囲と関わったことで余計に疲れたり気持ちが落ちてしまったりという経験がある方も多いかもしれません。
ですので、今回はいつもと趣向を変えて周囲の方向けに「こんな言葉は言わないで!」を8個紹介していきます。
うつの人へのNG声掛け8選
怠けちゃだめだよ
言った方は相手を鼓舞したり励ましたりの気持ちを込めて出た言葉かもしれません。
ですがツラくて休んでいたり、気持ちが落ち込んで自分の思うように行動できない人にとっては心にぐさりと刺さる言葉です。うつで悩んでいる人は見た目には何もしていないように感じるかもしれませんが、心の中では悩んでいるし本当は頑張りたいと思っている場合がほとんどです。
だから、「怠けちゃだめだよ」とか「いつまで休んでいるの?」と言われると自分のことを決めつけて否定されているような気持ちになってしまいます。

怠けちゃだめだと言われると
この人は自分を理解してくれない人なんだと感じて本音を離せなくなってしまいます。
相手を応援するつもりで言った言葉でも、うつの人からすると自分の気持ちを理解しようとせず否定されているような気持になってしまうかもしれません。
もっと頑張って
うつで悩んでいる人はつらい状態の中で精いっぱい頑張っています。
そんな中で「もっと頑張って」と言われると、これまでの頑張りを否定されているように感じ、今の私ではダメなんだという気持ちに変わり、自己嫌悪を感じてしまうかもしれません。
自己否定は気持ちの落ち込みがそれまで以上にひどくなったり、自己肯定感の低下から無気力や無意欲になってしまったりとうつ症状を悪化させることにも繋がってしまいます。

もっと頑張ってと言われると
今充分頑張っているのに…これではダメなのか…と途方もない気持ちになってしまうことがあります。
そんなんもできないの?
言った方は何気ない一言で鼓舞するような気持ちを持っていたとしても言われた側にとっては自分を完全に否定されたように感じる場合があります。
気持ちが落ち込んでいるときは内省的になりやすく「できない自分ってダメなんだ。」という気持ちに繋がりやすいです。
そんな状況下でそんなんもできないの?と言われてしまうと自分に対してのネガティブな気持ちが大きくなり自己否定につながってしまいます。
いつまで寝ているの?(起きるの遅かったね。)
いつまで寝ているの?と言われると、怠けていると思っているんだろうなと感じてしまいます。そうすると、「怠けちゃだめだよ」と自動的に変換されて聴こえてしまい、自分のことを決めつけて否定されているような気持ちになってしまいます。
これからどうするの?(先のこと考えなよ)
うつで闘病されている方は今のままではいけないとは思いながらも、思うように進まない状況に苦しんでいる場合が多いです。
そんな中で、これからどうするの?と言われると今の自分を否定的に感じているんだろうなと思ってしまいます。自分に対して内省的であるあまり、自己否定につながりかねません。

これからのこと…自分自身が一番不安に感じています。でも、今にいっぱいいっぱい過ぎて未来のことを考える余裕がないんです。
そんな中で先のこと考えなよ。と言われると、今の頑張りも認めてもらえないように感じてしまって孤独感ですよね…
まだ気にしているの?(まじめすぎだよ)
気にしすぎ、考えすぎ、まじめすぎも同様ですが、これらはフォローのつもりで出た言葉かもしれません。
ですが、うつで悩んでいる方にとっては葛藤状態を作りだしてしまう言葉なんです。考えすぎている自分ってダメだなというネガティブな気持ちと、心配事や不安が自然と心に浮かんでしまうという現状。この2つに板挟みになってしまいがちです。
それによって、気持ちの落ち込みに繋がったり、うつの症状の悪化につながってしまうかもしれません。
自分の意見言えば?
気持ちが落ちているときは、自分に自信を持てないことが多いです。自分の意見でトラブルになったらどうしよう。相手を怒らせてしまったらどうしよう。そういう気持ちが強くて自分の意見が言えないんです。
もしくは、考える気持ちの余裕がなくて自分の意見が言えない状況なのかもしれません。うつは症状が明確に目に見えにくいので周囲からは捉えづらいかもしれませんが、言われた仕事だけこなすのに精いっぱいで、それ以上考える余裕がない状態である可能性も大いに考えられます。
こういう時に自分の意見を求められると、トラブルにならないために、意見を求めた相手の中の正解を導き出そうとして困ってしまいます。意見を言うのに戸惑っていると、言えない自分に対して自己否定を感じてしまう…そのような悪循環がはじまってしまうかもしれません。

自分の意見を求められるのは苦手ですね。
こんな自分が何を言っても相手にとって時間の無駄なんじゃないかって思ってしまって…
忙しいのに…
例えば、うつで休職したいと上司に伝えた時やパートナーが仕事で忙しくしているのに自分は一日ベッドにいて何もしていなかったとき時に言われてしまいがちな言葉です。
忙しいのに…と言われてしまうと、自分が相手に迷惑をかけているという気持ちが増大してしまいます。その気持ちが迷惑かけている自分なんか存在価値がない。消えたい。と飛躍してしまう可能性があります。
うつへの上手な声掛け
ここまでNGな声掛けを8個紹介しました。
共通しているのは、相手(うつで悩んでいる人)のことを決めつけていることと、相手の考えや行動を変えようとしていることです。
うつをはじめ心が疲れてしまった人の多くは、今の自分に否定的で今の状況に罪悪感を持っています。周囲の人に対して自分とは違うと感じていて、自分のことは分かってもらえないと感じる反面、理解してほしいとも思っています。
ですので、周囲の方は見守って何か支援が必要であればいつでもサポートするというスタンスが最善かと私は感じています。相手を理解しよう、今の相手のそのままを受け止めるという意識で関わるようにしましょう。
声掛けをする際はやってくれていることに対して感謝をしたうえで、「こうしてくれたら私は助かる」という表現を使うのが相手にとって否定されているという感覚を抱きにくく、言葉がそのまま伝わりやすいのでおすすめです。ですが、何かをお願いする場合も最終的にするかしないかはあなた次第という姿勢を持つようにしましょう。
そうすることで声掛けをした方は相手がしなかったときに相手に対して負の感情を抱きにくくなりますし、声掛けされた方は自分で選択をすることができるので心の負担が抑えられます。
気持ちが落ちている本人の力もその周囲の人の力もうつを回復させるためには必要不可欠ですのでお互いに思いやりを持って関われるのがベストですね。
Youtubeでもお話しています
今回の内容をYoutubeでもお話しています。
動画は、私のお伝えしたいことの微妙なニュアンスまで伝えることができるので個人的にはすごく好きです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
気持ちが落ち込んでいるときは、必要以上に言葉の裏を考えてしまう傾向があります。だからといって何も話さないのも無関心なのではないかと捉えられてしまいます。
個々人で言葉の受け取り方はもちろん違いますが、「私にとってあなたは大事だよ。」という気持ちをもって接することで気持ちは伝わると思いますし、うつで悩んでいる方にとってはすごく救われるとも思います。
この他にもYoutubeでは自分のネガティブな一面と上手く付き合っていく方法についてお話しています。
リアルタイムで見ていただけるのはYoutubeだけなので、良ければチャンネル登録お願いします。
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